Barco MXRT-5500をFirePro W5000化してみた

ヤフオクで医療機器向けグラフィックボードのBarco MXRT-5500が1,200円で出品されていました。
Passmarkのサイトで調べるとグラフィック性能的にはGeforce GT 1030と同程度、GDDR5 2GB搭載で今のPC環境での最低限のVRAMは備えているし、
サイズがフルハイトなので私が使っているスリムPCには使えないけど、親の使っているPCのスペック更新に丁度良いかなと思い落札しました。

ただ、いざ入手してみるとさすがに医療機器向けの非常に狭いプロユース製品のせいか、通常使用するにあたっていろいろと気になる点があったため、
これを改善できないかと試行錯誤することとなりました。

(以下の内容については細かい情報リンク、解説や実行方法などは記載しません。真似する場合は完全な自己責任になります。その為、書かれている内容についての知識や方法をご自身で調査し確実に実行できるだけのレベルとやる気がある人だけが手を出すべきだと考えております。)

今回入手したMXRT-5500を日常使用してみて個人的に気になった点は以下の通りです。

  • 医療機器向けに特化されている為にベンダー独自のドライバーや附随のソフトウェア仕様となっており、チップセットの製造元であるAMDの公式ドライバーやソフトウェアが使えない(AMDの公式インストーラーではこのグラフィックボードを認識できない)
  • ベンダー独自仕様のドライバーのせいか、Windows 10のタスクマネージャーにGPUの使用率や使用状況の情報グラフがそもそも表示できない。他の情報収集系のソフトウェアでもほとんど情報が読みだせず、GPU-Zのセンサー読み取りでやっと必要十分な情報が出るレベル。
  • GPU-Zのセンサー情報を見る限り、GPUやVRAMのクロック周波数がほぼ最高値固定で変動しない為、通常使用にあった方が良い節電機能はほぼ効いていないと思われる
  • GPU-Zのセンサー情報などから、実際に使用できるVRAMは1.5GB程度に制限されているっぽい(おそらくCTやMRIなどの医療映像処理などの画像処理のために、別プロセス用の予約領域があるのかも)
  • 同様にベンダー独自の付随ソフトウェアが医療情報の表示や画像処理、業務使用に特化しており、日常使用において殆ど役に立たないのでインストールする意味がない

といった感じです。

まぁ、中の下程度の自作erの自分にできるのは、せいぜいドライバーを変えるかグラフィックボードのBIOSを書き換えるか程度ですので、以下はその簡単な雑記です。

というわけで、MXRT-5500についてWebで色々と調べてみた結果、おそらくこの製品のベースはFirePro W5000なのではないかという推測に至りましたので、とりあえずBIOSを書き換えてW5000化してみましょうかという事になりました。

幸いにもギリギリこのチップセットはUEFIセキュアブート対応可能なものでしたので、TechpowerupでUEFI対応可能な最も新しいW5000のBIOSをダウンロードし、AMDVbFlashでBIOS書き換えをし、AMD公式で最新のRadeon Pro Softwareを使いドライバーと管理ソフトウェアをインストールしました。

無事終了し、W5000と認識され、ネットサーフィンやYoutube等の動画再生も正常に行われたので、案外あっけなく終わりました。

最後にゲーム性能ってことで、Minecraft BEの試用版で試してみて作業終了かな?と思ったのですがこれが地雷でした。
スタートの背景だけでメニューが表示されない(クリックはできる)、何とかゲーム本編に突入しても、3Dのブロックが全部ハリネズミ状態になりました。
近年、このレベルの乱れは久しく見ていなかったので、がっかりと同時に郷愁と清々しさすら感じてしまいましたw

色々とBIOSを変えてみましたが改善せず。そこでドライバーをW5000用のRadeon Pro Softwareから、
R5000のちょっと古いCatalyst Control CenterのWin 10 64bit版に切り替えました。
ドライバー自体の説明にはW5000にも対応しているという記述があったのでインストールすると、ドライバーの認識が”W5000″から”W5000(FireGL V)”になりました。

ただ、これは前々から知っていたのですが、やはりCatalyst Control Centerのインストールでエラーを出して正常なインストールができていません。
CCC関連のソフトウェアのアイコンをクリックしても、何かのファイルが見つからないというエラーが出て起動できませんでした。
起動できないソフトがインストールされたまま残っているのも気分が悪いので削除しようとしましたができないので、一旦、Display Driver Uninstallerで全部消した後、今度はCCCのインストーラーを起動せずに解凍ソフトで中身を全部解凍し、Windows標準のデバイスマネージャーにてフォルダ指定でドライバーを当てました。

GPU-Zの情報表示で気づいたのですが、どうもVulcan対応の有無やOpenGLの対応バージョンに違いが出ているようです。
ドライバーがW5000(FireGL V)になったらMinecraftも正常にプレイできるようになりました。
元のMXRT-5500はVulcanやDirectMLが非対応、OpenGLが4.2となっているので、ここら辺のAPIの誤認が影響していたのかな?と推察。
もしかするとこれでもDirectMLの対応状況が違うのでまた別の不具合が出る可能性もありますが、当座で問題がないっぽいのでその時になったら考えよう。

ここまででようやく一区切り、作業終了です。
タスクマネージャーやセンサー情報読み取りで各種数値やグラフが表示されるようになり、VRAMも2GBフルで認識できているようです。
めでたしめでたし

とは言うものの、今度は節電機能でディスプレイ電源オフが働くと、DVI接続しているときにディスプレイのデバイス接続が切れたと誤認して、デバイスの切断と接続を繰り返してしまうという症状が(汗)
画面真っ暗なのにポロリンポロリンパンポコリンと音が出続けます(汗)
とりあえずDisplayportをHDMIにパッシブ変換するアダプターを介してDisplayport-HDMI接続すると症状が出ないことに気付いたのでこの方法で凌ぐことにしました。

まとめ

とりあえず1,200円+送料400円弱、値引きクーポンポイント還元込みで考えれば、フルハイトでそれなりのエラーの不安要素もありますが、GT 1030クラスのグラフィックボードを格安で手に入れることができたという事でひとまず満足です。
このまま大きな不具合なく続いてくれることを祈るばかりです。

追記:2021/02/10

後日、CCCのインストーラーをWindows 10の互換性設定をVistaにしたらR5000用ドライバーやCCCの導入には成功しましたが、今度はMinecraftで微小な表示乱れが発生するようになってしまいました。
改善を試みた結果、結局、CCCではなく最新版のFirePro Softwareをインストールしなおすことで改善したみたいです。
もうよく分からない。Minecraftのバージョンアップに伴った変化なのかもしれませんが、Micraftとの相性はあまり良くないのかもしれないです。

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