集団免疫に夢を見すぎるのも困ったもの

なんか集団免疫を誤解していると思しき人が著名人とかの声のでかい人の中でもチラホラ見えている気がするんだけど、ちょっと集団免疫に夢を見すぎでしょ。
そもそも集団免疫とは何なのかを理解していない節がある人が多い。

集団免疫とは要するに

  • 個人レベルでは、抗体を持たない人が抗体を持っている人で周囲を囲まれることで感染から守られるという間接的効果
  • 社会や組織と言ったマクロレベルでは、上記の個人レベルの間接効果が免疫保持者の増加によって頻発することで新規感染者が減少に転じる現象

の事ですがね。

とどのつまり、集団免疫ってのは『偶発的に発生する現象』以上でも以下でもないという事。

個人レベルの集団免疫で言えば、要するに感染を拡大するベクターが居なくなることを意味するんですけど、周囲の人一人でも抗体を持たない接触者がいれば感染経路になる上に、実際のウイルス輸送ってのは感染者による拡散だけじゃないですから。
個々人が集団免疫に頼って感染防止することはできません。

マクロレベルは言うに及ばず只の確率論ですから。既感染の免疫保持者がどれだけ多くなれば個人レベルの集団免疫効果の確率が新規感染者の減少を起こすほど上がるかという話ですので。

結論としては、集団免疫とは誰にとっても運次第であって、あくまで現象に過ぎないものなので発生するものではあっても、決して獲得するものじゃありません。
現象ですから、いったん発生しても何らかの原因で消滅する可能性もありますので、猶の事、獲得によって保持できるものではないです。

また、集団免疫を獲得したところで、未感染者が免疫を安全に獲得することもありません
既に免疫を獲得した人の抵抗力にフリーライドできるかどうかの確率が上がるというだけ。

結果、集団免疫を戦略と自称する場合、ブロック役となる既感染者にとっては発症と重症化・死亡リスクの運試し、恩恵を受ける未感染者にとってはブロック役が周囲にそろってくれるかどうかの運試し、誰にとっても運試しのロシアンルーレットにしかならない。

要するに、集団免疫戦略というのは運頼みノーガード戦法なので、戦略どころか戦術にもなってないんですよ。

大事なことなので二度言いますが、集団免疫とは獲得できるものではなく、偶発的に発生する現象に過ぎず、ワクチン等の人為的かつ安全な免疫獲得によるものでない限り、戦略でも戦術でもない運頼み神頼みと変わらないという事です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください